「ミネラル水を飲むと肌がきれいになる」「血流が良くなる」
――こうしたキャッチコピーを目にしたことはありませんか?
正直、私はこういう話をあまり信じないタイプですw
でも、科学的な根拠があるなら知っておきたい。
今回は、鉱物由来ミネラル水の摂取が肌や血流にどんな影響をもたらすのか、最新研究をもとに検証します。

ミネラル水に含まれる成分とその役割
鉱物由来のミネラル水には、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛などが含まれています。
これらは体に必要な微量元素であり、以下のような働きを持っています。
- カルシウム:皮膚の角質層を安定させ、バリア機能を強化。
- マグネシウム:細胞の代謝を助け、ターンオーバーを促進。
- 亜鉛:抗酸化作用で肌の老化を防ぐ。
- ナトリウム・カリウム:体内の水分バランスを調整し、血流に影響。
こうした成分は確かに重要ですが、問題は「飲むだけで効果が出るのか?」という点です。

肌への影響:保湿とバリア機能
群馬大学の研究では、特定のミネラルバランスを調整した入浴剤で皮膚の水分蒸散量が減少し、アトピー性皮膚炎の症状改善が確認されています。
つまり、経皮吸収(肌から取り込む)では一定の効果があることが分かっています。
しかし、飲用による効果は限定的です。
水分補給としては良いですが、劇的な美肌効果を期待するのは難しいでしょう。
血流への影響:温泉効果と飲用の違い
硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムを含む温泉成分は、入浴時に血流を増加させる作用が報告されています。
これは温熱効果やリラックス効果との相乗作用で現れるものです。
一方、飲用の場合は、血流改善に直結する科学的エビデンスはほとんどありません。
むしろ、血流改善には運動やストレス管理の方が圧倒的に効果的です。
科学的な限界と注意点
- ミネラル水の効果は「補助的」なもの。食事や生活習慣の方が圧倒的に重要。
- 過剰摂取はミネラルバランスを崩す可能性があるため注意。
- 「肌がきれいになる」「血流が良くなる」という広告は、温泉や入浴効果を飲用に転用しているケースが多い。
私見:あまりあてにしない理由
私はこういう話を信じないタイプですが、理由はシンプルです。
科学的に効果があるとしても、その影響は非常に小さいからです。
肌や血流に関しては、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理――これらの方が圧倒的に効果があります。
ミネラル水は「ちょっとしたプラスアルファ」として楽しむ程度で十分だと思います。

まとめ
鉱物由来ミネラル水は、確かに体に必要な成分を含んでいます。
しかし、飲むだけで劇的な美肌や血流改善を期待するのは非現実的です。
「楽しむ」「リラックスする」目的ならOK。でも、健康や美容の本質は生活習慣にあります。
結論:ミネラル水はあくまで補助的な存在。過信せず、うまく取り入れるのが賢い選択です。
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