【News】埼玉県が魅力度ランキング最下位に転落──「ダサいたま」のレッテルは本当?

2025年の「都道府県魅力度ランキング」が発表され、埼玉県が初めて全国最下位(47位)に転落したことを今日のニュースで目にしました。

「都道府県魅力度」埼玉県が初めて全国最下位に転落…「うなぎ」「うどん」実は隠れたご当地グルメの宝庫で「ダサいたま」払拭? – ライブドアニュース

これまで下位常連(2024年46位)ではあったものの、最下位は免れてきた埼玉県。
ちなみに2024年の最下位は佐賀県、今年は 45位 に順位を上げ、最下位を脱出したようです。

今回の結果は、県民にとっても衝撃だったようです。

長寿県ランキングでも最下位となり、マイナスイメージの話題がよくあがっている埼玉県ですが、少し深堀をしてみたいと思います。

【考察】なぜ埼玉は長寿県になれない?36年連続最下位の背景とは | HARVEST inc.

📉なぜ埼玉県が最下位に?

調査を行ったブランド総合研究所によると、埼玉県の評価が低かった主な理由は「食事がおいしい」という項目。

なんとこの項目で6年連続最下位という結果に。
さらに、観光意欲度も最下位で、特に西日本からの関心が極端に低いことが明らかになりました。

また、調査会社の代表は「埼玉独自の魅力が分かりにくく、伝わりにくい」とも指摘しています。

これは、埼玉県が“何を売りにしているのか”が外部から見えづらいということ。
言い換えれば、ブランディングの弱さが露呈したとも言えるでしょう。

🍜埼玉の“隠れた魅力”──本当に「何もない」のか?

一方で、いろいろ調べてみると埼玉県には多くの魅力が眠っていることが分かってきました。

  • うなぎ料理:川越市には老舗のうなぎ店が多数あり、埼玉県はうなぎ料理店の数が全国トップクラス。
  • ご当地うどん:埼玉県庁が推す18種類のご当地うどんの中でも、鴻巣市の「川幅うどん」は麺の幅が8cmというインパクト抜群の逸品。
  • 小江戸・川越:蔵造りの街並みが残る川越は、歴史と風情を感じられる観光地として人気。

これらの情報を知ると、「埼玉には何もない」という声がいかに表面的な印象であるかが分かります。

🧠魅力度ランキングの“限界”と“可能性”

魅力度ランキングは、あくまで他県の人々が抱くイメージに基づいたものです。

つまり、実際の魅力よりも「どれだけ知られているか」「どれだけ印象に残っているか」が重視されます。

埼玉県は、東京のベッドタウンとしての機能が強く、観光地としての“顔”が見えにくいのは事実です。
しかし、これは裏を返せば「伸びしろがある」ということ。
魅力がないのではなく、魅力が伝わっていないだけなのです。

また、映画『翔んで埼玉』のヒットや「ムーミンバレーパーク」の開業など、一時的に注目を集めた時期もありましたが、継続的な発信には至っていないのが現状のようです。

📣埼玉県が今後すべきこと

埼玉県が魅力度を上げるためには、以下のような施策が考えられます。

  1. 食文化の再ブランディング
    うなぎやうどんなど、地元の食を「埼玉らしさ」として打ち出す。
  2. 観光資源のストーリー化
    川越の歴史や文化を物語として発信し、感情に訴えるPRを。
  3. 若者・インバウンド向け施策
    ムーミンバレーパークや鉄道博物館など、ファミリー層や外国人観光客向けの魅力を強化。
  4. 県民の愛着度向上
    幸福度調査では、埼玉県民自身が県への愛着を感じていないという結果も。まずは地元民が誇りを持てる県づくりが重要。

🗣終わりに、、、

「ダサいたま」と揶揄される埼玉県。

しかし、実際には“知る人ぞ知る”魅力の宝庫です。
今回の最下位という結果は、むしろ埼玉県が本気で魅力発信に取り組むための“起爆剤”になるかもしれません。

ランキングに一喜一憂するのではなく、地元の魅力を再発見し、誇りを持って発信することこそが、真の地域ブランド力につながるのではないでしょうか。


📊 ワースト5比較(2024年 vs 2025年)

順位2024年2025年
43位徳島県徳島県
44位福井県福井県
45位茨城県茨城県
46位埼玉県佐賀県
47位佐賀県埼玉県

ポイント

  • 2024年最下位の佐賀県は、2025年に45位→46位→45位ではなく、実際は46位から45位に上昇し、最下位を脱出。
  • 埼玉県は2024年46位から2025年47位に転落し、初の最下位
  • 茨城県は依然として下位常連ですが、最下位は回避。
  • 徳島県・福井県も下位常連で、順位はほぼ固定。

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